2020年6月29日月曜日

2020年6月27日(土)実施報告、7月25日(土)予定

1.参加者:4名2.場所:西白井複合センター研修室3.実施内容:

①2019年度会計報告と2020年度実施計画について

 (1)会計報告
 (2)20年度実施計画 ・日程について:

原則毎月第四土曜日の14:00~17:00で開催(12月はお休み)

予定は以下の通り
8月22日(土:白井駅前センター 研修室1)
9月26日(土)
10月24日(土)
11月28日(土 15:00~。学習会終了後、忘年会を実施予定)、
2021年1月23日(土)
2月27日(土)
3月27日(土)

7月25日(土:白井駅前センター 研修室2)、


(3)学習内容について:カウンセリング練習帳、時事問題、参加者からの提案事項など

②近況報告

3ヶ月ぶりの顔合わせとなったため、各自の近況を報告。家族を含めた健康、介護、新たな学習への取組みなど


③学習内容:家族カウンセリングDVD視聴 『説き明かし・私の家族面接 初回面接の実際』


(1)福山和女先生(ルーテル学院大学 総合人間学部教授)

<初回面接:テーマと登場する家族は前回と同じ>中学2年生の娘が夏休みから不登校となり、学校に相談した母親が福山先生の相談室を紹介され、父親(夫)を伴い3人で来訪。


福山先生は立って家族を出迎え。それぞれに「好きなところにお座りください」と声をかける。


着席後は自分の自己紹介と、それぞれに「何と呼んでほしいか」を確認。家族で短いやりとりがあり両親は「お父さん」「お母さん」、娘を「和美ちゃん」と呼ぶことで同意。


相談に至った経緯も「お母さんから説明してもらうか、または和美ちゃんから?」と確認。母親が経緯を説明。


母親が学校の担任から紹介されたことに触れると、福山先生は担任の性別も確認。性別の確認は重要とのこと。


また、福山先生は、3人で相談に来ると思っていなかったと話し、父親・娘がここに来ることについてなぜ同意したのかを尋ねた。


母親の話では、担任に相談した際父親も同伴したほうが良いと言われたこと、娘は学校でスクールカウンセラーに相談するより、周りに知られなくて済むから来てもいいと思ったと説明。


福山先生はここで家族構成を確認。小4の息子がいること、名前を父親から一文字とっていることなどが確認された。


その際に娘の命名のエピソードが披露され、娘は母方の祖母の名前から一文字取っており、それを父方の祖父が快く思わず、息子が生まれた際にはその祖父の名前一文字を取って命名されたことなどが、主に母親から話された。


福山先生は、両親の年齢や結婚時の年齢を確認。また、娘には父親の職業を知っているかなどを質問。


続いて娘が学校に行けなくなった経緯、中学入学と同時に始めた部活(テニス)について確認していく。部活を始めたのは娘の意思、母親は「できるの?」と思ったと振り返る。


この後部活に行けなくなった経緯を父親も交えて話していたが、母親の態度(先生は「つまらなそうですね」)を見て母親に話を向けた。


母親は「実家の母に相談したいが心配をかけたくないので話していない」「娘にはどう接していいかわからない。腫れ物にさわるようになっている。


夫は仕事の帰りが遅く話を聞いてくれない」と話す。


福山先生は娘に対し、母親が心配していること、母親との関係(娘が自分と母親の会話がずれると感じている)、両親のすれ違いの様子を観察したうえで、「両親に別の部屋に行ってほしい?」と質問。娘は同席してかまわないと回答。
この後、両親の、受験を控え早く学校にいけるようになって欲しいという会話の後に、福山先生は娘に弟の話を聞かせてほしいと話題を変える。
娘の話から、小4の弟はADHDで落ち着きがなく、母親がたびたび学校に呼び出されていることがわかる。
この後福山先生は娘に対し「あなたが生まれる前のご両親のことを聞いてみようか」と話しかけ、両親に結婚の経緯を話してもらう。


両親は職場の同僚で恋愛結婚だったこと、娘を妊娠したことを告げると父親はケーキを買ってきてくれたことなどが語られた。


これを聞いた福山先生は娘に対し「すごく期待されて生まれたんだね」と伝える。この後小4の弟の話題に変わる。


父親から、娘が落ち着きがない弟の面倒をよく見てくれたこと、小3の担任との相性が悪く専門家に診てもらうことを勧められたことなどが話される。


家族全体の話題になっていることに対し福山先生は娘に「こんな感じの話し合いはどうですか」と尋ねると、娘は「もっと学校のことを聞かれると思った」と回答。


この後今日の面談のまとめに入り、今日は結論が出ないこと、あと5、6回程度の面談が必要であること、次回からは弟も同席させようなどの説明があった。


<面接者による介入とフィードバック>

  • 入室の件:娘が最初に入室するとは思わなかった。父親はノートを持参し母親・娘に入室を促すなどリーダーシップをとっている。
  • 相談者の呼び名を確認した件:ここでも父親がリーダーシップをとっている。母親は父親の発言の上げ足をとっている。
  • 娘の担任の性別確認:性別の確認はとても重要。母親が女性の話をよく聞く傾向。祖母との関係性も。女性に安心感があるのか。
  • 相談の経緯(学校の先生に勧められ件):弟の専門医の受診の件も含め、権威に対する距離感の把握。
  • 家族構成の確認
  • 命名の経緯:両親のそれぞれの実家とのぶつかりと力関係の把握。
  • 学校にいけなくなった経緯:母親の「テニスのどこがいいの?」などの態度。自分が納得しないことをけなす。価値下げをしている。
  • 母娘の会話に対する父親の感想:母親の娘・息子に関する心配を誰が受け止めているのか。実母に相談したいができないと言っている。女性に相談できる人。
  • 続きは次回。

4.次回について

〇実施項目:①家族カウンセリングDVD視聴(福田先生編の続き) ③参加者からの相談、検討したいテーマ(時事問題など)について

〇日時・場所:7月25日(土)予定 14:00~17:00/白井駅前センター 研修室2





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