2.場所:白井市公民センター 会議室
3.実施内容:
①前回学習の確認事項「無力に感じた時にソクラテスの会話を参考にすることができる」について。
「ソクラテス式問答法」の資料とNHK Eテレで放送中の『哲学者に聞く人生相談 ソクラテス編』を視聴。
『哲学者に聞く人生相談 ソクラテス編』より。
相談内容は「上司に『もっと良く考えろ』と言われたが、考え方がわからない。物事が分かっていない自分が恥ずかしい」(25歳女性)。
ソクラテスの回答の一つは「無知の知=知ったかぶりをしないで無知であることを自覚することが大事。自覚することで考え始めるきっかけになる」。
もう一つの回答は「産婆術」。皆自分の考えを持っているが、なかなか生み出せていない。そのため相手を揺るがすような質問・相手の考えを疑うような質問をしてみる。これが「ソクラテス式問答法」。
「ソクラテス式問答法」の資料より。
ソクラテス式問答法で、知っていると思っていたことも新しいことになる。しっかりと対話して共通理解をもつことが大切・・・など。
<参加者から>
クライエントの中に答えがあり、それを引き出すのと共通している。誰かに話してみたり、正解を求めないで行動してみてはどうか。
②学習内容:前回から継続
教材『カウンセリング練習帳ー人間関係システム視点ー』(水野修次郎著、ブレーン出版)を使用。
第4章 カウンセラーの人間性 P70 7-社会生活への興味
人間は社会の中で生活する。人間の発達には社会の中での仲間意識、協力関係、他者との共感関係が不可欠。
練習4-9:社会生活とカウンセリングの関係についてと、社会生活への適応と個人の内的な満足の追究の関係について考えてみる。
<参加者の声>
- 人は一人では生きられない。相互扶助・潤滑油としてカウンセリングが必要。
- 社会生活の中にいるクライエントのクオリティ・オブ・ライフを上げるためにカウンセリングが必要。
- 社会生活に適応できていない、困難を感じている人、満足感を得られていない人にカウンセリングは必要。
- 個人の満足は社会に受け入れられる満足でなければならず、満足には枠がある。→社会に不満を感じている人による事件が気になる(京都アニメーション放火事件など)
- いろいろな人と話すことが大事と感じる。
練習4-10:人生の危機に直面した時、人の人間関係や社会性は、どのような役割があるか。教材に示された2例を検討。
事例1:娘がいじめに遭い学校に行く元気をなくしている。父親はどうする。
<参加者の声>
- 娘とコミュニケーションを取る。心配している、大丈夫かと声をかける。
事例2:中年の危機を迎えたエンジニア。仕事の不満が高まり何もかも面白くない。ところが最近高齢者施設でボランティアを始めたところ、他者のために自己の労力を提供する喜び意を経験。
<参加者の声>
- ボランティアで充実するのは良いが、会社員生活はこのままでよいのか。先がまだあるので何とかしないといけないのではないか。
- 人生は会社員生活の満足追究だけではないので、他(ボランティア)で満足でき仕事の不満について考え方が変わればいいのではないか。
4.箱庭体験会のご案内
8月24日(土)白井市にて。詳細は産業カウンセラー協会東関東支部よりメール会員にメールにて通知
箱庭作品例 |
5.次回について
〇実施項目:①カウンセリング練習帳を用いた学習を継続 ②参加者からの相談、検討したいテーマ(時事問題など)について
〇日時・場所:2019年9月14日(土)
西白井複合センター工芸室 14:00-17:00