2019年10月20日日曜日

【産カ北チ】10月19日(土)実施報告、11月30日(土)予定

10月実施報告

1.参加者:5名
2.場所:西白井複合センター 研修室
3.実施内容:


①学習内容:前回から継続


教材『カウンセリング練習帳ー人間関係システム視点ー』(水野修次郎著、ブレーン出版)を使用。


第5章   家族システムの見方 P76

2-核家族の人間関係

家族のカウンセリングでは、多方面からの情報収集が必要になる。


(1)誰が最初にカウンセリングを望んだか
(2)どのような問題があるか
(3)問題があると思われる人の各家族内でのほかの家族員との関係
(4)その核家族内で見受けられる交流のパターン など13項目


練習5-3:場面は家族カウンセリングの初回。相談者は40代半ばの夫婦と小学校6年生の子供(男子)。

相談内容は、息子が学校でいじめられているという訴え。
カウンセリングのやりとりを読み、誰の不安が一番高いかを考える。
カウンセリングを希望したのは父親。父親は息子がいじめられていると感じていたが、息子は話してくれないという。
カウンセラーが妻の様子を見ると他人事のような表情。妻はカウンセラーの視線に気づいたのか話し出したが「自分には関係ない。ここに来る気はなかったが、夫に無理に連れて来られた」とのこと。
子供に話題を振ると、カウンセリングには消極的な様子で「いじめられているので学校に行きたくない」。
それを聞いて父親は「自分もいじめられた経験があり、なんとか解決したいと思い、ケンカの仕方を子供に教えた」
両者の会話を聞いた妻は、すぐに感情的になると夫を非難。「自分も中学校時代にいやな経験をしたが耐えた。男の人は我慢が足りない」
<参加者の声>
・緊張感は家族全員が高いと感じる
・母親は夫に攻撃的で子供にも関心がない
・父親の態度が気になる。子供にケンカを教えても解説にはならない など。
解説より:父親はいじめられた体験を息子に投影。このカウンセリングの場面では、息子の問題が表に出ることがなく夫婦の意見の相違が目立つ


練習5-4:40代半ばの夫婦のカウンセリング場面。相談内容は子供(娘)の非行問題。カウンセリングのやりとりを読み、この家庭での不安の解消の仕方を考察。

カウンセリングの概要は以下の通り。
母親の話によると、娘が家を飛び出し学校に行かないで警察に補導された。今は保護観察中で娘のしたことの詳細はわからないのだが、
早く元のような親子三人の暮らしに戻ることを望んでいる。(世間体が気になるようで)普通の家庭に戻りたい。
カウンセラーが父親にどう思っているか尋ねると「妻の意見に賛成している。自分には特に意見はない」とのこと
<参加者の声>
・母親が言う「普通の家庭」というのが気になる。普通とは何か
・娘のことより世間体のほうを気にしている
・娘の問題を解決しない限り、娘が家に戻っても何も変わらない
・子供の気持ちを受け止めていない
・父親が無関心
解説より:元の状態に戻すということはまた同じ問題を発生しやすい状態に戻るという意味。この夫婦は「普通の家庭」という、
形だけ元に戻すことを強く望んでいて、娘が何を考え、感じているかを考える機会がなかった。
家族情動システムの動きに変化が生じない限り、本来の意味での不安の解消にはならない。家族では快適な人間関係を求めるが、不安が高いと本当の意味では快適さは得られない。


3-家族図


家族図とは、家族の関係を図示するもの。親密であったか、疎遠であったかなど交流のパターンも図示する。
練習問題5-5を含め、各自テキストを読んで学習。

解説より:家族システム内の情動パターンを観察して、その動きに巻きこまれずに自立した判断力を持つようにする。
真の成熟した人間になるのは、手動式に自己をコントロールする理性のシステムを育てること。


4-三角関係


三角関係化は二社関係に第三者が導入されるプロセス。不安が低いときには二者関係は快適で穏やかだが、不安が高くなると第三者が入り込んで三角関係を作る。
第三者が参加することにより、二者の間に溜まっていた不安が第三者に伝播されて二者間の不安や緊張が和らぐ。
第三者は人だけでなく仕事や趣味であることもある。

②SNSカウンセラーについて。

養成講座が開講されています。詳細は産業カウンセラー協会のHP参照。

4.次回について
〇実施項目:
①カウンセリング練習帳を用いた学習を継続 
②参加者からの相談、検討したいテーマ(時事問題など)について

〇日時・場所:2019年11月30日(土)予定 16:00~18:00/白井駅前センター 研修室(2) 
※学習終了後忘年会
★時間が変則になりますのでご注意ください。忘年会のみ参加も歓迎です



【産カ北チ】2020年9月26日(土)実施報告、10月24日(土)予定

1.参加者:4名 2.場所:白井駅前センター 研修室1 3.実施内容: ①学習内容: 教材『カウンセリング練習帳ー人間関係システム視点ー』(水野修次郎著、ブレーン出版)を使用。 第6章  家族カウンセリング P97~102 1-セルフの分化 家族カウンセリングで注意が必要なのは、...